【獣医監修】愛犬を皮膚糸状菌症から守る! 入浴で健康チェック&スキンケア習慣

犬の皮膚糸状菌症は、真菌(カビ)の一種が原因となる皮膚病です。
感染力が強く、他の動物や人間にもうつることがあるため、注意が必要です。
しかし、こまめな入浴と日頃の健康チェックを習慣にすることで、感染を可能な限り防ぐことができます。

今回は、犬の皮膚糸状菌症を予防するために気を付けたい健康チェックポイントや入浴の方法をご紹介していきます。

皮膚糸状菌症の原因

皮膚糸状菌は土壌中や生き物の皮膚などあらゆるところに生息しており、直接接触することで感染します。
すでに皮膚糸状菌に感染している犬や猫と触れ合ったり、外遊びのときに穴掘りを楽しんだりと、日常生活の中で感染する機会は多くあります。
特に免疫力が弱い子犬や高齢の子、基礎疾患のある子は感染しやすいので注意が必要です。

皮膚糸状菌症の症状

症状は特に顔(眼や口の周り、耳)に現れやすいですが、体感や手足など他の場所に発症することもあります。特徴的な症状は

  • 皮膚が赤くなる
  • 毛が薄くなる、脱毛する
  • 皮膚がカサつき、フケのようなものが出る
  • プツプツと水疱のようなものができる

などが挙げられます。

皮膚糸状菌は人にも感染するため、疑わしいときはこまめに手を洗ったり、できるだけ早く動物病院を受診したりして、家庭内に拡がらないように気を付けましょう。

皮膚糸状菌症の検査方法

皮膚糸状菌に感染しているかどうかを調べるためには、主に以下の3つの方法があります。

  1. 顕微鏡検査

    病変部の毛をピンセットで抜き、顕微鏡で観察します。感染していれば菌糸を目視で確認できます。

  2. ウッド灯検査

    ウッド灯という特殊な光を患部に当てます。皮膚糸状菌に感染していると、そこが緑色に光ります。

  3. 培養検査

    専用の培地に病変部から抜いた毛を植えます。2週間ほど観察し、培地が黄色から赤色に変色すれば皮膚糸状菌陽性と判定されます。

皮膚糸状菌症の治療方法

皮膚病変がごく一部にとどまっていて局所的な場合は、抗真菌剤(カビをやっつける薬)が含まれる塗り薬で対応します。
病変部が広い場合や、皮膚の深い部分までへの感染が疑われる場合は抗真菌剤を内服し、飲み薬で全身的に治療をする必要があります。
それらと並行して抗真菌剤の含まれるシャンプーで薬浴し、体を清潔に保つことも重要です。

予防・家庭でのケア方法について

皮膚糸状菌への感染を予防するためには、日頃から皮膚を衛生的に保ち、皮膚のバリア機能を維持することが大切です。
特に皮膚糸状菌は湿気と暖かさが大好きなので、春から夏の季節は感染しやすくなります。
1~2週間に1度は愛犬を入浴させ、余分な皮脂や角質を落とし、皮膚糸状菌のエサを増やさないようにしましょう。

まとめ

皮膚糸状菌症は人にも感染する人獣共通感染症なので、発症を未然に防ぎたいですね。入浴を通して体を清潔に保ち、カビが増えにくい皮膚環境を作ってあげましょう。

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監修者:Vrite(ブライト)
獣医師で専門書の編集経験がある代表を中心として、ウェブコンテンツの記事作成などを手掛ける。
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