疥癬とは、ヒゼンダニというダニが感染することで発症する皮膚病で、強いかゆみを伴います。
早期発見と治療が重要ですが、ご家庭でのケア方法として犬を入浴させることもとても効果的です。
今回は犬の疥癬について解説し、入浴を通じてどのようなケアをすべきかお話したいと思います。
疥癬の原因
ヒゼンダニというダニが感染することで発症します。疥癬はとても感染力が強い疾患です。感染している犬との接触やフケ、使用した毛布などを介して簡単に伝染します。
疥癬の症状
疥癬の症状は毛の薄い耳やお腹、肘に現れやすいです。
強いかゆみと皮膚の炎症を特徴とし、赤みやプツプツが出ます。
犬が搔きむしることで傷ができたり、毛が抜けたりして、ときには皮膚が膿んでしまうこともあります。
炎症が強いとかさぶたやフケが増え、皮膚が厚くなったり黒く色素沈着したりします。
疥癬の検査方法
掻把検査といって、病変部の皮膚を強くこすり、採取した落屑(けずりとった皮膚)を顕微鏡で観察します。
ヒゼンダニがいれば疥癬と診断できます。
しかし、ダニは皮膚の深い所に潜り込んでいるため、検査で検出できないこともあります。
そのため症状的に疥癬が疑わしい場合は、予防的に疥癬治療を行うことが一般的です。
疥癬の治療方法
疥癬の治療には殺ダニ剤が用いられます。
具体的にはセラメクチン、フルララネルといった成分を含む駆虫薬で、スポット剤(皮膚に垂らすタイプのお薬)がよく使われます。
それと合わせて、かゆみ止めや炎症止め、細菌感染も併発している場合は抗生剤などを用いて症状をコントロールします。
予防・家庭でのケア方法について
感染を予防するためには、感染犬との接触を避けることが1番です。
しかし、ドッグランやトリミングなどやむを得ない場合もあると思うので、定期的な駆虫薬や予防薬の投与(動物病院処方のもの)を行っておくと安心です。
加えて、ご家庭ではベッドやケージを定期的に洗浄することで清潔な環境を維持し、適度な入浴によって愛犬自身を衛生的に保つことも重要です。
万が一、疥癬になってしまった場合はフケや抜けた毛からも周囲に感染するため、薬用シャンプーを用いて皮膚を清潔にし、できるだけ感染源を広げないように気を付けましょう。
まとめ
疥癬はとにかくかゆみが強く、愛犬にとって大きなストレスになってしまいます。
症状が酷くなる前に少しでも早く治してあげるためには、普段から皮膚の様子をチェックする習慣が肝心です。
入浴やその前後の健康チェックを通じて、愛犬の皮膚の様子を常日頃から確認するようにしましょう。
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監修者:Vrite(ブライト)
獣医師で専門書の編集経験がある代表を中心として、ウェブコンテンツの記事作成などを手掛ける。
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