【獣医監修】犬の入浴剤を使用した洗浄方法:シャンプーなしでのケア

愛犬の皮膚や被毛を洗ってあげたい場合、まずはシャンプーをするのが一般的ですが、肌が敏感な犬やアレルギー反応を示す犬にとっては難しいケースもあります。

また、一般的に月に1〜2回のシャンプーが推奨されていることも多いですが、実は清潔な皮膚や被毛を保つには3日に1回の洗浄が必要といわれています。

一方でシャンプーを高頻度でおこなってしまうと犬の皮膚の自然な油分を取り除き、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。

そのため、日常的なスキンケアには入浴剤の使用をおすすめします。

この記事では犬の入浴剤を使用した洗浄方法について解説します。
シャンプーが苦手な犬やお風呂の時短をしたい飼い主さんもぜひご覧ください。

犬の入浴剤を使用したお風呂の手順

  1. ブラッシング
    愛犬の入浴の前にまずはブラッシングをおこない、毛のもつれなどを取り除くようにしましょう。
    毛のもつれは入浴剤成分の付着や蓄積の原因になったり、皮膚の洗浄を妨げる要因になります。

  2. 水温の調整
    水温は36度前後のぬるま湯に設定するようにしましょう。高い温度は犬の皮膚にとって負担になるので気を付けてください。

  3. 浴槽や桶の準備
    犬用あるいは人用浴槽の中にぬるま湯を張り入浴剤を溶かします。
    浴槽を使用しない場合は桶などに入浴剤を溶かします。

  4. 入浴orかけ湯
    浴槽に愛犬をゆっくりと入れ、ぬるま湯を全身にかけながらマッサージします。
    入浴の際は愛犬の全身が完全に浸かるようにしなくても大丈夫です。手足や胸あたりまでぬるま湯があれば十分です。
    全身まで浸かってしまうと心臓への負担も大きくなるため、長時間の入浴は避けましょう。

    桶を使用する場合は、全身にぬるま湯をかけながらマッサージしてください。

  5. すすぎ
    入浴剤が皮膚に残らないよう、新鮮なぬるま湯ですすぎます。
    特に皮膚のしわの間や足の裏などは丁寧に洗ってあげてください

  6. 乾燥
    タオルで優しく押さえるようにして水分を取りましょう。吸水性の高いタオルや肌触りのいいタオルがおすすめです。
    タオルドライ後は、ドライヤーで完全に乾かします
    ドライヤーを近づけすぎると火傷しますので、風の当たる位置に自分の手を入れながら温度を確認して使用しましょう。
    高温は皮膚を傷める原因となりますので十分に気を付けてください。

  7. 保湿
    入浴後は乾燥しやすい状態なので保湿してあげましょう。入浴剤に保湿成分が含まれている場合は問題ありませんが、愛犬の皮膚の状態に合わせて必要な場合は追加で保湿します。

犬のお風呂はとても大変ですが、いつまでも健康な皮膚や被毛でいるためには必要不可欠です。

シャンプーが苦手、時間がかかって辛い、そんな方は入浴剤を使った簡単ケアから始めてみましょう。
どんな犬の入浴剤を選べばいいか分からないという方には、洗浄と保湿が同時にでき、すすぎ時間も短縮できる「犬の温泉」をおすすめしています。
皮膚バリア機能データを計測して開発し、皮膚の弱い子にも使用できるのが特徴です。



怪我や大きな病気とは違って、皮膚の状態は気付きにくく、気付いた時にはすでにひどい状態だったということもよくあります。
1回シャンプーや入浴をしたからと言って、劇的に何か皮膚や被毛の状態が変わるわけではありません。
ただ、定期的なケアをおこなうことで皮膚や被毛の健康を保てることに間違いはありません。

愛犬とのお風呂タイムを楽しみながら、愛犬の皮膚や被毛の健康を守っていきましょう!

ブログに戻る