前回の記事では、入浴が何故犬の健康チェックの機会に最適なのかをお話しさせていただきました。
そこで今回は、どのような健康チェックを行えば良いのか具体的なポイントを挙げ、解説していきます。
どれも難しくなく、それでいて重要な項目なので、犬との入浴中にぜひ実践してみてください。
耳の中はきれいか
健康な犬の耳の中は汚れや臭いがなく、ピンク色をしています。
耳の中が赤く腫れていたり、茶色~黒色の汚れがたくさんついたりしているときは外耳炎の可能性があります。
特に垂れ耳の子は普段は耳の中が見えないため、入浴中に耳たぶをめくってみましょう。
歯石がついたり、歯茎が赤くなったりしていないか
お口の中もお耳の中と同様に、普段は見えにくい部分です。
いつの間にか歯石が溜まったり、歯肉炎を起こしたりしていることがあります。
歯周病は放置すると食欲の低下や全身状態の悪化に繋がるため、しっかりと確認しておきましょう。
皮膚に異常はないか
皮膚に赤い発疹やカサブタがないか、フケがでていないかをチェックしましょう。
特にワキや内股は普段見えにくいですが、皮膚炎の好発部位なので注意が必要です。
また体全体を触り、しこりやできものがないか見てみましょう。
未避妊のメスは乳腺全体、未去勢のオスは精巣に特に注意が必要です。
余裕があれば左右の精巣が同じ大きさかも確認しておきましょう。
お尻や陰部付近が汚れていないか
肛門周囲の汚れが多いときは肛門腺の異常や未避妊のメスでは子宮蓄膿症が考えられます。
下痢は日常で気がつきやすいですが、陰部からの出血やオリモノの異常は気がつきにくいため、特にメス犬の飼い主さんはよく見てあげるようにしましょう。
体格は適正か
肋骨が容易に触れて、ウエストがくびれているのが理想体型です。
肋骨が浮いていて触らなくても目視できる場合は痩せすぎであり、反対に肋骨が触れなかったりウエストにくびれがなかったりする場合は肥満傾向です。
体型管理は健康維持に重要なので必ず意識しましょう。
呼吸が荒かったり咳をしたりしていないか
入浴中でリラックスしているはずなのにハァハァと息が荒い、ときおり咳き込むなどの様子があるときは心臓や呼吸器に異常があるかもしれません。
正常な犬の呼吸数は小型犬で20~30回/分、大型犬で10~15回/分とされているので目安にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いずれも簡単に行えそうですが、日常的にチェックしている方は多くないのではと思います。
これらの健康チェックを入浴とセットでルーティーン化することで、大切な愛犬の健康維持に役立てていただけると幸いです。
参考:SA Medicine Vol.15 No.5 2013 87
J-VET 10 October, 2016
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監修者:Vrite(ブライト)
獣医師で専門書の編集経験がある代表を中心として、ウェブコンテンツの記事作成などを手掛ける。
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